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岡崎に寄贈された膨大なコレクション
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膨大なレコードのコレクションを岡崎に寄付されたのはいつでしたか。
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平成5年です。病院をやめてすぐ。美術博物館の倉庫に保管されています。オープンリールのテープだけで800本くらいあるでしょう。LPは13,000枚ほどあったそうです。
美術博物館の人はリストを作る作業で大変だったと思います。
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どうして岡崎の方へ寄贈されようとされたのですか。
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長いこと岡崎で開業させていただいたので、その感謝の気持ちからです。ちょうど美術博物館ができた時でした。その後、催しのひとつとして、「ジャズの街角」と題した「ジャズ・コレクション展」を開いて活用して頂けるのは嬉しいことです。
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シビックセンターの資料館はどういう経緯で作られたのでしょう。
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シビックセンターの完成に伴って、岡崎市が自主的に、立派な音楽ホールとリハーサル室に加えて「資料室」も併設してくださったのです。古いお話ですが、1964年に単身ニューオーリンズを訪れたとき、地元のアメリカの方が、「ジャズミュージアム」を案内して下さったのですが、ヘッドホーンで聴ける設備や歴史的な資料の展示に感動して、いつか岡崎にもあのような文化施設があれば、と夢のように考えていましたが、個人では経済的に困難と分かって残念に思っていましたので、岡崎市の英断に敬意と共に心から感謝しています。こうして「ジャズコレクション」が活用されるのが何よりもありがたいことなのです。
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「ジャズは頭で聴くのではなく、心で聴く音楽である」
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今、若い人の中ではジャズはマイナーな音楽になってきている気がするんですが、どう思われますか。
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ジャズは、20世紀に生まれた優れた現代音楽であり民族音楽のひとつと考えています。日本では武満徹(デューク・エリントン研究の第一人者でもありますが)、高橋悠治、三宅榛名といった現代音楽の代表的作曲家達が、ジャズに対して深い理解と共感を示しています。それだけに、マイナーとかメジャーを超えた偉大な芸術のジャンルのひとつとしてとらえるのが正しいのではないでしょうか。
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新しいジャズはすぐには理解できないことが多いですが。
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音楽家でない限り「理解する」という言葉は適当ではないかもしれません。戦後、ジャズに興味を持って最初に読んだのは、ベルギーのロベール・ゴーファンという研究家の「ジャズ」というタイトルの本でしたが、そこで強調されていたのは、「ジャズは頭で聴くのではなく、心で聴く音楽である」という言葉でした。つまり、知識ではなく身体で聴いて楽しむべきだ、という主張だったと思います。
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予測は難しいけれど、今後ジャズはどんな風に発達していくのでしょう。
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ジャズは社会の動きや時代の流れを反映しながら常に前進を続けている芸術です。同時に「譜面にとらわれることなく、自由な即興性を最も重要視する音楽」といわれています。従って、ジャズを聴く私たちもその基本概念を大切に、未来に生まれる新しいジャズを期待したいですね。
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ライブ演奏はどこで聴けますか。
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名古屋には「ジャズ・イン・ラブリー」、「スターアイズ」それに「スイング」といった日本を代表するジャズクラブの他に、こじんまりとしながらも熱心にジャズのライブを続けておられる素敵なお店が数軒あって、とても恵まれています。
そして岡崎でも「インディゴ」や「サテンドール」などのジャズ・スポットで質の高い演奏が聴けるのも嬉しいことです。特記したいのは「ラブリー」や「スターアイズ」では渡辺貞夫、日野皓正、菊地雅章、山下洋輔といったトップクラスのアーティストは勿論、ヴォーカルのケイコ・リー、綾戸智絵、それにバイオリンの寺井尚子といった、この2軒で育ち、広く世に認められた人たちが、今も気持ちよく出演してくれるのもありがたいことです。更に外国の一流ミュージシャンを採算を度外視して招いてくれており、その熱意に頭の下がる思いですね。
その他、日々努力を重ねているベテランや新人たちにも等しくチャンスを与えているのはすばらしいことです。もうひとつ知って欲しいのは、2002年末に、「ブルーノート名古屋」が中心地、栄にオープンしたことです。言うまでもないかもしれませんが、この店はニューヨークに本拠があり、日本では東京、大阪、博多に次いで4軒目ということになります。収容200人以上と広く、その成り立ち上、アメリカ、ヨーロッパそして日本の最前線で活躍するジャズメンを含む幅広いジャンルの音楽を目前で楽しめるのは魅力的といえるでしょう。古くから今池にある「ボトムライン」も同じ意味で貴重な存在と思います。
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以前、総合グランドであった「ヒルトップ・ジャズフェスティバル」での日本人の演奏を聴きましたが、レベルは高いと思いました。
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そう言って頂いて嬉しいですね。全くその通りだと思います。今や日本のジャズミュージシャン達は、積極的に海外(アメリカ、ヨーロッパに止まりません)に演奏旅行に出かけて各地で高い評価を受けています。それとは別に、末永く記憶して欲しいのは、岡崎での「ヒルトップ・ジャズフェスティバル」の催しが、数多くの岡崎市民の方々の熱意と力強い協力で成功を収めたことです。加えて、その収益は「岡崎美術博物館」と「視聴覚ライブラリー(太陽の城)」に、最新のオーディオ機器という形で寄贈されたのです。岡崎市民の誇りとして、長く語り継いで欲しいと思いますね。
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