六本木の「アルフィー」で
はじめてお会いしました…
先生とは、1990年頃、故日野元彦(ds)さんの奥さん、日野容子さんが経営してみえる六本木のライブハウス「アルフィー」で、容子さんから紹介していただきました。ジャズの世界でたいへんなキャリアをお持ちで、もちろんお医者さまとしも成功してみえる方でありながら、随分年下の私に対して、そういったことを微塵も感じさせることなく、たいへん気さくにお話していただきました。誰でも分け隔てることのない温厚な人柄がにじみ出ていました。その後、何回かお会いするうちに、デビュー間もないケイコ・リー(vo)さん、寺井尚子(vln)さん、綾戸智絵(vo)さんなどたくさんのミュージシャンを紹介いただきました。
先生の功績として一番感じるのは、スポットライトがあたるジャズの華やかな世界ではなく、宮沢昭(as)さんをはじめとするミュージシャン達の日々の生活を地道にしかもごく自然に支え続けたことだと思います。それにより励まされたり、精神的に支えられたミュージシャン達も数多くいらっしゃると思います。
レコードコレクションの価値
「内田修ジャズコレクション」における約12,300枚のレコードは、海外レーベルで言えば、ブルー・ノート、プレスティッジ等オリジナル版が数多くあり、またイーストウッド、TBN、タクト等の60年代、70年代の日本が誇る第二期の黄金時代のレコードなど、いずれも今では手にすることが出来ない貴重なものばかりだと思います。しかもそのコンディションがすこぶる良い点が評価されます。現在、レコード市場に出回っているのは、ほとんどが中古品であり、ワン・オーナーで新譜の頃から大切に保管されているのは珍しい例といえるでしょう。さらにマスターテープが現在、失われているレコードについては、レーベルを所有するメーカーの許諾があれば,内田コレクションを元にレコードを再販することも可能ではないかと思います。
オリジナルテープの価値
次にドクターズ・スタジオなどで収録された850本にも及ぶオリジナルテープですが、これは本当に価値ある宝の山だと思います。当時の最高水準のオーディオ機器で収録された高音質のもので、60年代〜70年代の日野皓正(tp)、渡辺貞夫(sax),菊地雅章(p)をはじめてとする日本のトップミュージシャンの20代、30代のピークに達するころ演奏が数多く収録されており、商業ベースではないクオリティーの高い演奏が今でも聴くことができ、それは海外アーテイストやジャズファンからも非常に注目されるものだと思います。また内田スタジオを訪れた海外アーティストの録音もあるといわれていますよね。いずれにしても「内田修ジャズコレクション」は日本トップクラスのジャズコレクションであり、その評価は海外でも十分通用するものだと考えています。
若い世代のジャズの動きについて
最近、東京では若い世代のジャズに対する嗜好がより強くなっていますね。ストリートでのジャズもけっこう盛んで、渋谷,新橋,新宿などの駅前では毎日のようにジャズが聴けますし、日野皓正に憧れトランペッターとなったオーヤマ“B.M.W”ワタルをリーダーとする20代のメンバーによるストリート出身のバンド「PE'Z」(ぺズ)の活躍をはじめ、たくさんの若きミュージシャン達がジャズというフレームに拘らないで様々な活動をしています。このホーム・ページをたくさんの人に見ていただいて、ジャズが世代を超えて、だれでもどこでも気軽に聴ける楽しい音楽、そして音楽文化として広がることを期待しています。
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三森隆文(みもり たかふみ)
ジャズ専門誌スイングジャーナル副編集長。大学卒業後にスイングジャーナル社に入社。2000年より副編集長に。愛知県千種区本山生まれ
(株)スイングジャーナル社
東京都港区芝公園3-6-24
TEL 03(3432)7751


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