名古屋のコンボで顔見知りに
昭和29年に、コンボっていう、そう広くないんですが、すごくいい雰囲気のお店がオープンしたんですよ。僕はその頃、名城大学に通う学生だったんですけど、コンボに毎日通うようになりました。まだ学生だったんで、コーヒー一杯で夜中の閉店まで聴いてたんです。そうすると内田先生ともよく顔合わせるようになるじゃないですか。そこで初めてマスターに内田先生を紹介されてね。先生も学生だったような…卒業されてみえたのかなぁ?その頃から先生、いろんなジャズの事よく知ってましたよ。
あったかい言葉
おもしろいですよねぇ。先生、酔っ払った時も楽しいし。和田君がんばれよって言われると、あー、がんばらんといかんな。って励まされますよ。包容力がありますからね、言葉がやさしいですし。
まだ若い時にこうゆう事を言われたことがあるんです。「なんでもいいから皆のできないことをヤレっ!」って。僕ブルースが好きなんですけど、ブルースで日本一になれ!って言われました。「なんでもいいんだぁ」そう言ってましたねぇ…。
そこで僕も「よしっ!先生一番になるから。」って言ったんですけど、一番ってないんですよねぇ音楽には。ある水準になると好き、嫌い、で決まってきちゃうんですよ。特にミュージシャンは。でも先生は、それを超越していろんな見方をされてますね。
才能を神は与えません
クラシックを一番最初に考えてはじめた人は先生がおったんかなぁ?いや結局おらんかったんじゃないか。自分で考え出したんじゃないか。僕は、こうゆう気持ちで今までやってきました。この前もアルゼンチンのギタリストに「あなたのギターは義務的じゃない。」って言われました。今まであなたみたいな奏法を聴いたことがない。どこで習ったんだってね。でも僕は習ったことないから、教えることが出来ないんですよ。一番大事なことはオリジナリティ。ようするに発明ですよね。神は才能を人に与えないんです。才能を引き摺りだす体力を与えるんですねぇ。それは今でも感じています。
先生のお顔
先生、皆さんにも言われてるかなぁ?お酒は控えて長生きしてくださいね。まあ、やめられないでしょうけどね。若い時から飲んでるし、お好きですからね(笑)。
でもほんと、先生にはいつまでもミュージシャンを見守っていて欲しいです。先生は遠くから見守ってる感じですよね。こちらにいても「東京の彼は元気でやってるかなぁ」「アメリカに行った彼はどうしてるかなぁ」ってね。先生やっぱりやさしいから。それに先生が話されると皆すごく上達するんですよ。やっぱりアドバイスがいいんですよね。あの包容力のあるお顔と、やさしさですからね。先生にはいつまでも、いまのままで…。
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和田 直(わだ すなお)
名古屋ライブハウスSwingのオーナー。11才からギターを弾き始め、ライブハウスの草分け名古屋クラブ「コンボ」にて海外の大物アーティストと数々のセッションを経験。ソウルフルで哀愁を感じるプレイから「最もブルースを知るギタリスト」と言われる。

ジャズそしてブルースを熱く語る。
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