鎌倉のホテルでパンを
 内田先生と知り合ってもう20年以上になりますが、僕がお酒を飲めないものですからアフターアワーズにお酒を飲みながらお話をすることはあまりありませんでした。ただ数年前、先生が「植松君、一緒に朝ごはんを食べよう」とおっしゃられて、僕が住む鎌倉の「パークホテル」を紹介し、そこに泊まられました。次の日の朝、僕は自転車でパークホテルまで行き、ホテルのレストランで一緒にパンを食べました。先生は「キミ、ここのパンはうまいよ!」とたいへん気にいってくれました。

先生には従います…
 内田先生が日本のジャズの発展に尽くされたことはすばらしいことだと思います。どうしてもジャズといえばアメリカのミュージシャンに目が向きがちなんですが、先生はそうではなくて、常に日本のミュージシャンに温かい目を向け、新人の発掘や隠れたベテランを世に出す努力をされてきました。また、それができたのは、先生のように地位やお金があって、本当にジャズやミューシャンが好きで努力をされた結果だと思います。その先生から、例えば「今回は、こういうメンバーでセッションを」とおっしゃれば、普段は絶対組まないミュージシャン達も先生の命令には従うと思います。岡崎でのジャズコンサートもそういった先生の特色を出したかたちで実現できると思いますよ。もちろん、僕もいつでも協力させていただきます。

好きな生き方を続けてほしい
 僕にとって、ジャズは小学校の頃からのあこがれであり、人生そのものだと思っています。中学時代、ブラスバンドを通じクラリネット、トランペット、そしてテナーサックスに巡り合い、現在にいたるまでジャズを続けることができました。今、あらためて思うのは、僕の人生のあこがれであり目的であるジャズを続けられて、そしてジャズによりそれなりの生活をすることができました。ほんとうに今まで幸せだったと思います。先生も僕と同じように好きなジャズをやってこられたんですから、これからも今までどおり先生らしい好きな生き方を続けてくださいね。


岡崎サテンドールにて。

植松孝夫(うえまつ たかお)
1947年東京生まれ。19歳でプロ入り。日野皓正クィンテットをはじめ国内外で積極的な音楽活動を行う。現在は、自己のグループ「スターシップ」のリーダー、峰厚介の二大テナーとして活躍するサックスプレーヤー。鎌倉市在住。

メッセージ「アーティスト編」TOPHOME.