ジャズはいい意味での個人主義
 「ジャズ」という言葉だけ聞くと「難しい」「わからない」ということをよく聞きます。でも、食わず嫌いをやめてライブハウスに来ていただければ、もっと身近に楽しめる音楽だとわかってもらえると思います。いろんなジャンルの音楽がありますが、その中でもジャズは友だちと同じように感じる必要のない音楽のひとつだと思います。ひとりひとりの感性で聴いてもらえばいい音楽だということです。どうしても日本人はその歴史、民族性から横並び主義にいってしまいますが、ジャズはいい意味、個人主義で聴いてもらっていい。それぞれひとりひとりの感覚で「いいなあ」と感じるものがジャズなんです。いい意味での個人主義とは、日本的な意味での利己主義とは違い、アメリカの多民族のなかで生まれたもので、そういった複雑な環境のなかでうまくやっていこうという感覚から生まれたのがジャズだと思うんです。もう少しわかりやすく表現するなら「となりのひとも良くて、自分もいい」そういった感覚だと思います。

みんなの手でジャズのまちに
 内田先生もそういったいい意味での個人主義のフィーリングをお持ちになっている方だと思います。先生のような方は、今後、滅多に現われる人ではありません。だから「内田修ジャズコレクション」を核として、行政だけではなく、いろんな人々が関わっていいかたちでコレクションが発展し、岡崎がみんなの手で「ジャズのまち」になってほしいと思います。

ジャズは人生そのもの
 僕にとってジャズとは人生そのものというか、人生はジャズだと思っています。特に、エルビン・ジョーンズのワールドツアーに参加した6年間の毎日は、ジャズそのものでした。いろんないいこともありましたし、アンラッキーなこともたくさんありました。そんなジャズをこれからも続けていきますので、先生もいつまでもお元気で天寿をまっとうするまで今のままでいてください。

「葵博 岡崎'87」ジャズ・ファミリー・イン・オカザキでの辛島文雄(1987年)

辛島文雄(からしま ふみお)
1948年3月9日生まれ。大分県出身。九州大学在学中から演奏活動を始める。ジャズドラマーの巨匠エルビン・ジョーンズのワールドツアーにピアニストとして参加した実力派。


ピットインミュージック事務所(東京)にて。

メッセージ「アーティスト編」TOPHOME.