常設展

日野皓正氏の弟であり"日本のアートブレーキー モダンジャズをリードした名ドラマー"とうたわれた故"日野元彦氏"がドクターズ・スタジオで使用していたドラムを資料室で展示しています。



UCHIDA OSAMU JAZZ COLLECTION
内田 修ジャズコレクション16

楽器別特集1
―ジャズの歴史を語り継ぐトランペットとトロンボーンの名手たち―

期間:2007年4月10日(火)〜8月5日(日)
前期:2007年4月10日(火)〜6月2日(土)
後期:2007年6月5日(火)〜8月5日(日)

岡崎市シビックセンター/資料室(ジャズコレクション)
開室時間/火曜日〜土曜日9:00〜21:00、日曜日・祝日9:00〜17:00
休室日/毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始、6月3日(日)


ジャズコレクションを紹介する資料室では、2003年11月末のリニューアルより渡辺貞夫氏の未発表曲を聴いたり、ミュージシャンからのメッセージビデオを観ることができるようになりました。




火曜日〜土曜日
 9:00〜21:00
日曜日・祝 日
 9:00〜17:00

に、鑑賞できます。いつでも来てください!!BUT!残念ながら休室日があります。


毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始12月29日〜1月3日、6月3日は、ご覧できません。
試聴コーナー

トランペット TRUMPET

トランペットはジャズの創世記から用いられてきた花形の金管楽器。
唇を振動させて音を出し、3つのバルブと吹き方、抜き差し管の操作でメロディをつくる。
華やかで明るい音からミュートを用いた微妙な表現まで、演奏者の個性がきわだつ楽器である。
ジャズの歴史は常にトランペッターが動かしてきたといっていいほど、偉大なジャズミュージシャンにトランペッターは多い。
まず、ジャズのあり方を最初に確立した、とまで言われるジャズの巨人ルイ・アームストロング。その次は、ビバップを創造したうちの一人で、スピード感溢れるトランペット・スタイルを生み出したディジー・ガレスピー。
それとは対照的なミュートを使ったクールなサウンドによってトランペットの新しい表現と可能性を追求したマイルス・デイビス。1950年代に入ってハードバップがジャズの主流となったとき頭角をあらわしたのが夭折のトランペッター、クリフォード・ブラウン。その後は白人トランペッターの第一人者チェット・ベイカー、クリフォードの後継者としてリー・モーガン、フレディ・ハバードが注目を集め、1980年代に入るとウイントン・マルサリスが新世代のトランペット・リーダーとして活躍を続ける。



ディジー・ガレスピー『グルーヴィン・ハイ』(前期展示)
これぞビパップという演奏の連続。チャーリー・パーカーを含むコンボ演奏と1946年に結成した第2次ビッグ・バンドの演奏が収録されており、目もくらむようなディジーの熱いプレイが聴ける。ディジー・ガレスピー(トランペット、ヴォーカル)、ソニー・スティット(アルトサックス)、チャーリー・パーカー(アルトサックス)、アル・ヘイグ(ピアノ)、ケニー・クラーク(ドラムス)他
1945年2月9日〜1946年11月12日録音
マイルス・デイビス『クールの誕生』(前期展示)
マイルス・デイビスの九重奏団による歴史的なアルバム。ホットな演奏を主体にしたビバップが全盛の時代に、マイルスが重厚なアレンジとアンサンブルを得て、抑制されたクールな響きに満ちたソロを繰り広げている。マイルス・デイビス(トランペット)、J.J.ジョンソン(トロンボーン)、カイ・ウィンディング(トロンボーン)、リー・コニッツ(アルトサックス)、ジェリー・マリガン(バリトンサックス)他
1949年1月21日、4月22日、1950年3月9日録音

日野皓正カルテット『アローン・アローン・アンド・アローン』(前期展示)
日本を代表するジャズ・トランペッター、日野皓正の初リーダー作品。タイトル曲「アローン・アローン・アンド・アローン」は、来日したブルー・ミッチェル(トランペット)に気に入られ、アメリカで録音されたミッチェルのアルバムに収録された。日野皓正(トランペット)、大野雄二(ピアノ)、日野元彦(ドラムス)、稲葉国光(ベース)
1967年11月16、17日、東京テイチク会館スタジオにて録音
ルイ・アームストロング『ルイ・アームストロング・プレイズ・W.C.ハンディ』(後期展示)
ルイ・アームストロングが“ブルースの父”W.C.ハンディの曲に挑戦したアルバム。真摯にジャズのルーツに取り組んだ彼のストレートで力強いトランペットと人間味あふれるヴォーカルが堪能できる。
ルイ・アームストロング(ヴォーカル、トランペット)、トラミー・ヤング(トロンボーン)、バーニー・ビガード(クラリネット)、ビリー・カイル(ピアノ)、アーヴェル・ショウ(ベース)他
1954年7月12日〜14日、ニューヨークで録音
クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ『クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ』(後期展示)
ハードバップの典型かつ最高の演奏が収められたクリフォード・ブラウンとマックス・ローチ双頭バンドの代表的アルバム。曲目も演奏も素晴らしく、作品としての完成度が非常に高い。クリフォード・ブラウン(トランペット)、マックス・ローチ(ドラムス)、ハロルド・ランド(テナーサックス)、ジョージ・モロウ(ベース)、リッチー・パウエル(ピアノ)
1954年8月2、3、6日ロサンゼルス、1955年2月24、25日ニューヨークにて録音



トロンボーン TROMBONE

トランペットの仲間とも言える金管楽器。トランペットと同じく唇をふるわせて音を出すが、音は1オクターブ低く重厚。他の管楽器と大きく違う特徴は、管を伸縮させることで音程を変える点である。
トロンボーンはジャズの創世記以来重用されてきた。初期に活躍した名手としては、スイング時代に名を馳せたジャック・ティーガーデン、中間派と言われるビック・ディッケンソンらだ。しかし、トロンボーンがもっとも大きな発展を遂げたのは、モダン・ジャズの時代に入って登場したJ.J.ジョンソンによってであった。彼はカイ・ウィンディングと2トロンボーン・チームを結成し、超絶技巧を駆使した演奏でこの楽器を目ざましく発展させる。トロンボーンはその独特な構造上、早いフレーズを吹くことが非常に難しいが、このチームによってスピーディな演奏もできる楽器に印象が変わった。ビパップ時代に名を売った両者の存在が、続くハードバップ時代トロンボーン奏者を触発し、カーティス・フラー、ベニー・グリーン、フランク・ロソリーノたちが優れた実力を発揮させる。



ビック・ディッケンソン『ビック・ディッケンソン・ショウケース』(前期展示)
1950年代に中間派ジャズのブームを巻き起こすきっかけとなった作品。スイングとモダンの中間をいくディッケンソンの切れの良いサウンドは今も色あせず魅力的。ビック・ディッケンソン(トロンボーン)、ルビー・ブラフ、シャッド・コリンズ(トランペット)、エドモンド・ホール(クラリネット)、スティーブ・ジョーダン(ギター)他
1953年12月29日、1954年11月29日、ニューヨークにて録音
カーティス・フラー『ブルース・エット』(前期展示)
カーティス・フラーの最高傑作と呼ばれる1枚。サヴォイ・レーベルの作品中もっとも高い人気を誇る1枚でもある。フラーの柔らかなトロンボーンとゴルソンの温かみ溢れるサックスが最高の相性を示す。カーティス・フラー(トロンボーン)、ベニー・ゴルソン(テナーサックス)、トミー・フラナガン(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、アル・ヘアウッド(ドラムス)
1959年5月21日、ニューヨークにて録音
向井滋春クインテット『フォー・マイ・リトル・バード』(前期展示)
現在も国内トロンボーン界をリードし続ける向井滋春の初リーダー作品。すでに定評のあった美しいバラード・プレイに加え、新しい表現にも挑戦している意欲的なアルバム。25歳の向井が若さに溢れた爽快なプレイを聴かせる。向井滋春(トロンボーン)、高橋知己(テナー、ソプラノサックス)、古野光昭(ベース)、元岡一英(ピアノ)、亀山憲一郎(ドラムス)他
1974年11月9、18日、コロムビア第一スタジオ(東京)にて録音
J.J.ジョンソン・クインテット『ダイアル・J.J.ファイヴ』(後期展示)
J.J.ジョンソンが吹き込んだ最高傑作といわれるほど、ジョンソンがその類稀なテクニックを存分に披露した傑作。そしてフラナガンを中心にした強力なリズム・セクションのサポートが、リーダーのプレイに花を添えている。J.J.ジョンソン(トロンボーン)、ボビー・ジャスパー(サックス、フルート)、トミー・フラナガン(ピアノ)、ウィルバー・リトル(ベース)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)
1957年1月29、31日、5月14日、ニューヨークにて録音
J.J.ジョンソン、カイ・ウィンディング『ザ・グレート・カイ&J.J.ジョンソン』(後期展示)
インパルス・レーベルのスタートを飾る第1作は、名トロンボーン・チームを久々に復活させて大きな話題を呼んだ。2本のトロンボーンが奏でる洗練されたユニークなサウンドとともに、ビル・エヴァンスの参加も注目ポイント。カイ・ウィンディング、J.J.ジョンソン(トロンボーン)、ビル・エヴァンス(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、ロイ・ヘインズ(ドラムス)
1960年10月3日、11月2、4、9日ニュージャージーにて録音



関連資料

雑誌
METRONOME 1951年4月号 表紙:マイルス・デイビス(トランペット)
METRONOME 1954年4月号 
表紙:カイ・ウィンディング(トロンボーン)
DOWN BEAT 1960年6月23日号 
表紙:ディジー・ガレスピー(トランペット)
スイング・ジャーナル 1954年1月号 
表紙:ルイ・アームストロングと南里文雄(トランペット)
スイング・ジャーナル 1954年12月号 
表紙:ベニー・グリーン(トロンボーン)
スイング・ジャーナル 1958年3月号 
表紙:チェット・ベイカー(トランペット)
スイング・ジャーナル 1959年1月号 
表紙:ジャック・ティーガーデン(トロンボーン)
ジャズライフ 1981年6月号 
表紙:日野皓正(トランペット)

ビデオ視聴コーナー
今回新たに3本のビデオを追加しました。

〔2−5〕市制90周年記念「ヒルトップジャズフェスティバル」
所要時間:60分
内容:日野皓正クインテット&山下洋輔PANJAスイング・オーケストラ出演

(岡崎市広報番組)
〔4−6〕市民招待席(2006)「クリスマスジャズナイト」
所要時間:75
内容:コレクションよりプライベートテープを公開&クリスマスライブ

〔4−7〕市民招待席(2006)
「ジャズ講座PART1 日野元彦〜日本のアートブレーキー モダンジャズをリードした名ドラマー〜」
所要時間:126
内容:ゲストに日野元彦氏の最後の弟子“力武誠氏”を迎えての講座




ジャケット展示に関係するCDを揃えました。→詳しくはCLICK