ジャズコレクションを紹介する資料室では、渡辺貞夫氏や日野皓正氏の未発表曲を聴いたり、ミュージシャンからのメッセージ、一部のイベントの映像を観ることができます。



UCHIDA OSAMU JAZZ COLLECTION15
内田 修ジャズコレクション15
女性ヴォーカル特集2 
─白人ヴォーカリストのディーバたち─
アニタ・オディ、ジューン・クリスティ、クリス・コナー、ヘレン・メリル
ANITA O'DAY、JUNE CHRISTY、CHRIS CONNOR、HELEN MERRILL


期間:2006年12月5日(火)〜2007年4月8日(日)
前期:2006年12月5日(火)〜2007年2月4日(日)
後期:2007年2月6日(火)〜2007年4月8日(日)


ジャズコレクションを紹介する資料室では、2003年11月末のリニューアルより渡辺貞夫氏の未発表曲を聴いたり、ミュージシャンからのメッセージビデオを観ることができるようになりました。




火曜日〜土曜日
 9:00〜21:00
日曜日・祝 日
 9:00〜17:00

に、鑑賞できます。いつでも来てください!!BUT!残念ながら休室日があります。


毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始12月29日〜1月3日は、ご覧できません。
試聴コーナー

アニタ・オディ(1919〜)ANITA O'DAY
1919年10月18日イリノイ州シカゴ生まれ。1939年にプロ活動を開始し、1941年から2年間、ジーン・クルーパ楽団の専属歌手として参加。1944〜45年にかけてスタン・ケントン楽団に加わったが、再びクルーパ楽団に参加。その後、ソロ歌手として独立したものの、しばらくスランプの時期が続いた。しかし、マーキュリー=クレフのプロデューサー、ノーマン・グランツと出会いレコーディングを再開。「ジス・イズ・アニタ」「アニタ・シングス・ザ・モスト」などのヒット作を生み出し、1950年代には人気を不動のものとした。ハスキー・ヴォイスとスキャット、コケティッシュ溢れる容姿で人々を魅了する白人女性ヴォーカリスト。

ジューン・クリスティ(1925〜1990)JUNE CHRISTY
1925年11月20日イリノイ州スプリングフィールド生まれ。少女時代から歌い始め、ローカル・ビッグバンドの歌手として下積みを重ねる。ボイド・レイバーン楽団を経て、1945年にアニタ・オディの後任としてスタン・ケントン楽団に入り、「ジューン・クリスティ」を名乗るようになる。1949年、夫のボブ・クーパー(ケントン楽団のテナー奏者)と独立。代表作は『サムシング・クール』(1953年)。ウエストコースト・ジャズの「クール」を体現し、洗練された歌唱で1950年代を代表する白人女性ソロ・シンガーの一人として人気を博した。1990年6月21日カリフォルニア州シャーマン・オークスで逝去。

クリス・コナー(1927〜)CHRIS CONNOR
1927年11月8日ミズーリ州カンザスシティで生まれ。ミズーリ大学の学生の頃からジャズ・シンガーを志し、卒業するとカンザスシティで歌手活動を始めるようになった。1949年にニューヨークへ出て、ジェリー・ウォールド楽団で歌っているところをジューン・クリスティに認められ、1952年にスタン・ケントン楽団の専属歌手となるが、ケントン楽団では長く活動せずソロ・シンガーとしての道を歩み始めた。クリス・コナーの才能にいち早く注目したのが、ベツレヘム・レーベル。ベツレヘム・アルバムの魅力の一つは、芸術的なジャケット。バート・ゴールドブラットの作り出す作品は実に素晴しい。

ヘレン・メリル(1929〜)HELEN MERRILL
1929年6月21日、ニューヨーク生まれ。若きの日マイルス・デイビス、バド・パウエル、J.J.ジョンソン等と共演しながら成長し、1954年にエマーシー・レコードと契約。クリフォード・ブラウンと共演した『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』(マーキュリー)などがヒットし、アニタ・オディ等に続く白人女性ジャズ・シンガーとしての評価を確立する。このアルバム中の〈帰ってくれれば嬉しいわ〉が日本では爆発的にヒット、近年たびたびコマーシャル・ソングに使用されるなど息の長い人気を誇っている。


アニタ・オディ『ジス・イズ・アニタ』(前期展示)
アニタ・オディの代表的作品。バディ・ブレグマンの編曲・指揮によるオーケストラをバックに、アニタは器楽奏者顔負けのアドリブ的唱法を展開、あざやかの一言につきる出来ばえを示す。またバラードでのしっとりとしたヴォーカルも楽しめ、彼女の魅力が存分に発揮されている作品。アニタ・オディ(ヴォーカル)、バディ・ブレグマン・オーケストラ
1956年2月、ロサンジェルスにて録音
アニタ・オディ『アニタ・シングズ・ザ・モスト』(前期展示)
『ジス・イズ・アニタ』のわずか3ヶ月後の絶頂期に吹き込まれた作品。よく知られたスタンダードナンバーばかりを集めたアルバムで、アニタの個性的な表現が光っている。ピーターソン・トリオをバックに歌い、スピーディで技巧的な名唱をくりひろげる。アニタ・オディ(ヴォーカル)、オスカー・ピーターソン(ピアノ)、ハーブ・エリス(ギター)、レイ・ブラウン(ベース)、ミルト・ホランド(ドラムス)他
1956年5月、ロサンジェルスにて録音

ジューン・クリスティ『サムシング・クール』(前期展示)
ジューン・クリスティの最高傑作と呼ばれる作品。スタン・ケントン楽団の独立後に放ったこの名作によって、その名は永遠に不滅のものになった。彼女の都会的でクールな魅力が溢れるアルバム。
ジューン・クリスティ(ヴォーカル)、ピート・ルゴロ楽団
1953〜55年録音

ジューン・クリスティ『デュエット』(後期展示)
ジューン・クリスティとスタン・ケントンが出会ってからちょうど10年を記念して、クリスティのヴォーカルとケントンのピアノだけという当時としては大変ユニークな編成で録音された作品。お互いに自己を主張しながらも、語り合っているような演奏が印象的。
ジューン・クリスティ(ヴォーカル)、スタン・ケントン(ピアノ)
1955年5月5〜19日録音

クリス・コナー『クリス・コナー・シングス・ララバイズ・オブ・バードランド』(前期展示)
クリス・コナーがソロ・シンガーとして活動をスタートさせたベツレヘム・レーベルでの第1作目。若々しくもハスキーな声でセクシーな表情と小気味よいスイング感を聴かせる彼女の魅力がつまった傑作。
クリス・コナー(ヴォーカル)、エリス・ラーキンス・トリオ、ヴァニー・パーク・カルテット、サイ・オリバー・オーケストラ
1953年12月17〜1954年8月21日、ニューヨークで録音

クリス・コナー『ジス・イズ・クリス』(前期展示)
ベツレへム・レーベルに残したクリス名盤3部作と呼ばれるうちの1枚。J.J.ジョンソンとカイ・ウィンディングのトロンボーン・コンビなどをバックに迎え、彼女のヴォーカルをより一層魅力的なものにしている。この作品で彼女のスタイルの完成が見られる。クリス・コナー(ヴォーカル)、ハービー・マン(フルート、テナー・サックス)、カイ・ウィンディング、J.J.ジョンソン(トロンボーン)、ジョー・ピューマ(ギター)他
1955年4月、ニューヨークで録音

ヘレン・メリル『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』(前期展示)
「ニューヨークのため息」と呼ばれるヘレン・メリルの代表作。彼女独特のハスキーで大人の情感のこもったヴォーカル、間奏でひときわ輝くクリフォード・ブラウンのソロ、クインシー・ジョーンズの名アレンジ、そのいずれもがジャケットの強烈な表情と共に、この作品を印象深いものにしている。ヘレン・メリル(ヴォーカル)、クリフォード・ブラウン(トランペット)、ダニー・バンクス(フルート)、ジミー・ジョーンズ(ピアノ)、バリー・ガルブレイス(ギター)他
1954年12月22、24日、ニューヨークで録音
ヘレン・メリル『ザ・ニアネス・オブ・ユー』
1954年から4年間在籍していたエマーシー・レーベルにおける最後のアルバム。1957年12月のシカゴでのセッションと1958年2月のニューヨークでの演奏が収められているが、後者には、ビル・エヴァンスなどの名手が加わり、ヘレンの個性がよく生かされている。
ヘレン・メリル(ヴォーカル)、ボビー・ジャズパー(フルート)、ビル・エヴァンス(ピアノ)、オスカー・ペイフォード(ベース)、ジョー・ジョーンズ(ドラムス)他
1957年12月18、19日、シカゴ 1958年2月21日、ニューヨークで録音




関連資料

レコード
EPレコード クリス・コナー
CHRIS CONNOR SINGS LULLABYS OF BIRDLAND / クリス・コンナーのバードランドの子守唄』
収録曲:
LULLABY OF BIRDLAND / バードランドの子守唄 
TRY A LITTLE TENDERNESS / トライ・ア・リトル・テンダーネス
ALL ABOUT RONNIE / オール・アバウト・ロンニー
SPRING IS HERE / スプリング・イズ・ヒア


書籍
『雑誌 スイング・ジャーナル』
1953年3月号 表紙:ジューン・クリスティ
1957年11月号 表紙:ヘレン・メリル
1958年12月号 表紙:クリス・コナー
1971年7月号 【ジャズ・ボーカル・ベスト・コレクション1】 アニタ・オディの名盤8枚を紹介。
1971年8月号 【ジャズ・ボーカル・ベスト・コレクション2】 クリス・コナーの名盤12枚を紹介。
1971年10月号 【ジャズ・ボーカル・ベスト・コレクション3】 ヘレン・メリルの名盤12枚を紹介。




ジャケット展示に関係するCDを揃えました。→詳しくはCLICK