◆ルイ・アームストロング(1901〜1971)LOUIS ARMSTRONG 1901年8月4日ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。愛称「サッチモ」。あらゆるジャズ演奏者に強い影響を与えた偉大なトランペット奏者、ジャズ・ヴォーカルの始祖。’13年にピストルのいたずらがもとで感化院に送られ、そこでコルネットなどを習得する。'20年代にホット・ファイヴ、ホット・セヴン名義で数々の傑作を残す。'29年に自楽団を結成、アドリブを重視する演奏法やスキャットをまじえた歌唱法などを生み出し、その後のジャズ界の方向性を決定する。'47年にルイ・アームストロング・オール・スターズを結成、独特のしわがれ声と人間味溢れる歌で、幅広い層から人気を集め、 '60年代まで世界中で活動した。'71年7月6日ニューヨークで逝去。享年69歳。
◆ビリー・エクスタイン(1914〜1993)BILLY ECKSTINE 1914年7月8日ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。愛称「ミスターB」。'39年からアール・ハインズ楽団に参加。その艶やかなバリトン・ヴォイスとスマートな容姿でたちまち人気を集める。'43年に独立し、'44年から3年間ディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカー、マイルス・デイビス、アート・ブレイキーといったビ・パップの若き精鋭を含む史上初のバップ・ビッグ・バンドを率いた。モダン・ジャズ・ヴォーカルの草分けであるとともに、名バンド・リーダーとしてもジャズ史に名を残す。 '93年3月8日に故郷ペンシルバニア州ピッツバーグの病院で逝去。享年78歳。
◆ナット・キング・コール(1917〜1965)NAT KING COLE
1917年3月17日アラバマ州モンゴメリー生まれ。本名ナサニエル・アダムス・コール。「キング」は愛称。10代からピアニストとして活動。 '39年にピアノ、ギター、ベースという近代的ピアノ・トリオの原型となるナット・キング・コール・トリオを結成。 '42年、トリオをバックに歌った「ストレイトン・アップ・アンド・フライ」が100万枚以上のヒットとなり、シンガーとして一躍注目を浴びる。 '46年トリオを解散、ソロ・アーティストになり、「モナ・リザ」など数々の大ヒット曲を輩出し、幅広いレパートリーを持つ歌手として広く親しまれる。 '65年2月15日にカリフォルニア州サンタモニカで肺がんのため逝去。享年47歳。
◆ジョニー・ハートマン(1923〜1983)JOHNNY HARTMAN
1923年7月3日ルイジアナ州ヒューム生まれ。8歳からピアノと歌を始める。シカゴ音楽カレッジ卒業後、24歳でアール・ハインツ楽団に参加してプロ・デビュー。その後 '48年にディジー・ガレスピー楽団で歌い脚光を浴びる。'63年にアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズと共演、来日も果たし人気を博した。同年録音のインパルス盤「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン」でジョン・コルトレーンと共演し、名声を決定的なものにした。 '72年には日野皓正と共演、 '77年10月には再来日も果たす。豊かで深みのあるバリトンでモダン・ジャズ・ヴォーカルの基盤を築いた。'83年9月15日ガンのため逝去。享年60歳。

ルイ・アームストロングとサイ・オリヴァー楽団『サッチモ・セレナーデ』
1940年代半ばから'50年代半ばにかけてのルイは、ヴォーカリストとしてもっとも油の乗りきった時期と言ってよいだろう。このアルバムは'50年代のポップ・チューンを歌ったもので、人間味溢れる円熟の境地に達したルイのヴォーカルとトランペットが楽しめる名盤。
ルイ・アームストロング(ヴォーカル、トランペット)、サイ・オリヴァー楽団他
1949年〜53年 ニューヨーク、デンバー他で録音
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ルイ・アームストロング・アンド・オール・スターズ『W.C.ハンディ』
ルイ・アームストロング・アンド・オール・スターズが“ブルースの父”W.C.ハンディの曲に挑戦したアルバム。真摯にジャズのルーツに取り組み、非常にテンションの高い熱演が繰り広げられている。オール・スターズ最後の傑作と位置づけられる作品。この録音を聴いてハンディは涙したという逸話も頷ける。
ルイ・アームストロング(ヴォーカル、トランペット)、トラミー・ヤング(トロンボーン)、バーニー・ビガード(クラリネット)、ビリー・カイル(ピアノ)、アーヴェル・ショウ(ベース)他
1954年7月12日〜14日 ニューヨークで録音
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ビリー・エクスタイン『イマジネイション』
ビリー・エクスタインがピート・ルゴロ楽団と共演した作品。正統的なスタイルの中に漂う気品とノスタルジックな甘美さを持つバリトン・ヴォイスで、恋の歌を歌って聴き手を酔わせる。ピート・ルゴロのアレンジもシャープで都会的に洗練された見事な色づけを見せている。
ビリー・エクスタイン(ヴォーカル)、ピート・ルゴロ・オールスターズ
1958年 ロサンゼルスで録音
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ビリー・エクスタイン、クインシー・ジョーンズ楽団『ビリー・エクスタイン・アット・ベイズン・ストリート・イースト』
ニューヨークのジャズ・クラブ「ベイズン・ストリート・イースト」でビリー・エクスタインがクインシー・ジョーンズ楽団と共演して、じっくりとジャズを歌ったライブ・アルバム。得意のバラードやデューク・エリントンのメドレーなどを歌い、彼の本領を発揮している。
ビリー・エクスタイン(ヴォーカル)、クインシー・ジョーンズ楽団
1961年10月 ニューヨーク「ベイズン・ストリート・イースト」で録音
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ザ・キング・コール・トリオ『ボーカル・クラッシックス』
題名通り、コール・トリオが残した極め付きの名唱(演)12曲を選んだアルバム。ナット・キング・コールの歌が一番ジャジーだったキャピトル時代のトリオ・セッションが堪能できる。歌とピアノのバランスが絶妙なのも、この時代の吹き込みの魅力。彼の弾き語りも絶妙。
ナット・キング・コール(ヴォーカル、ピアノ)、オスカー・ムーア、アーヴィング・アシュビー(ギター)、ジョニー・ミラー、ジョー・カムフォート(ベース)
1943年〜49年 ロサンゼルス、ニューヨークで録音
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ナット・キング・コール『恋こそはすべて』
恋のスタンダード・ナンバーをコールが美しく歌い上げている味わい深いバラード・アルバム。「スターダスト」、「恋におちた時」などの名唱を含むロマンティックな恋の歌集。ジェンキンス楽団の弦を使った伴奏もよく、選曲も親しみやすい。
ナット・キング・コール(ヴォーカル)、ゴードン・ジェンキンス・オーケストラ
1956年12月19日、28日 録音
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ジョニー・ハートマン『アイ・ジャスト・ドロップド・バイ・トゥ・セイ・ハロー』
ハートマンの名声を決定づけたコルトレーンとの共演作『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』とほぼ同時期に録音されたのが本作。ハートマンの魅力もコルトレーンとの共演作と同様に全開で表出されている。これぞ大人のジャズ・ヴォーカルと言いたくなるような説得力に溢れたバラード集。
ジョニー・ハートマン(ヴォーカル)、イリノイ・ジャケー(テナー・サックス)、ハンク・ジョーンズ(ピアノ)、ジム・ホール(ギター)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)他
1963年10月9日、17日 録音
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ジョニー・ハートマン『ライヴ・アット・サムタイム』
ジョニー・ハートマンが1977年に来日した際に吉祥寺のジャズ・クラブ「サムタイム」でおこなったライブを実況録音したアルバム。ローランド・ハナとジョージ・ムラーツというシンプルな編成をバックに、ハートマンは見事な唱いぶりを示している。選曲もポップスぞろいで親しみやすい。
ジョニー・ハートマン(ヴォーカル)、ローランド・ハナ(ピアノ)、ジョージ・ムラーツ(ベース)
1977年10月13日 吉祥寺「サムタイム」で録音
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関連資料
◎前期展示 2006年8月8日(火)〜10月1日(土)
◆レコード
ルイ・アームストロング『THE LOUIS ARMSTRONG STORY』
1925〜31年録音
コロムビアのジャズの宝庫シリーズ第5集。1965年に日本コロムビアより発売。
ルイ・アームストロング『SATCHMO AT TOWN HALL』
1948年2月20日録音
【収録曲】BACK O’TOWN BLUES/AIN’T MISBEHAVIN’/ROCKIN’CHAIR 他
ルイ・アームストロング『A CHRONOLOGICAL STUDY(1935-1945)
1935〜45年録音
ルイ・アームストロングが1935年から45年の10年間に吹き込んだすべての演奏を集めた、全10枚の大コレクション・アルバム。
◎後期展示 2006年10月3日(火)〜12月3日(日)
◆レコード
ルイ・アームストロング『JAZZIN’WITH ARMSTRONG』
1927〜28年録音
ルイ・アームストロング
『LOUIS ARMSTRONG AND THE ALL STARS VOL.1/NEW ORLEANS DAYS』
ルイ・アームストロング&ヒズ・オール・スターズ
『LOUIS ARMSTRONG&HIS ALL STARS』
1954年録音
【収録曲】YELLOW DOG BLUES/ATLANTA BLUES
ビリー・エクスタイン・アンド・ザ・メトロノーム・オール・スターズ
『ST.LOUIS BLUES/HOW HIGH THE MOON』
1953年録音
◆書籍
『雑誌 スイング・ジャーナル』
1965年4月号
【ナット・キング・コールの死】大橋巨泉氏による追悼文。
1971年9月号
【ルイ・アームストロングの死をめぐって】 表紙:ルイ・アームストロング

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