

資料室内のステージに日本を代表するサックス奏者故宮沢昭氏(1920〜2000)が使用していたサックスが12月7日に登場しました。このサックスはセルマー社(仏)のMK6(マーク・シックス)であり、宮沢昭氏の遺族から永久に保存されることを願って内田修氏に保管を託されたものです。

内田 修ジャズコレクション10
『ビックバンド一筋、長年リーダーを務めるジャズの巨人』
原信夫とカウント・ベイシー
NOBUO HARA&COUNT BASIE
●期間:2005年4月5日(火)〜2005年7月31日(日)
●前期:2005年4月5日(火)〜2005年6月5日(日)
●後期:2005年6月7日(火)〜2005年7月31日(日)

◆原 信夫(1926〜)NOBUO HARA 日本のビッグバンドジャズ界をリードし第一線で活躍している「原信夫とシャープス&フラッツ」のリーダー兼サックス奏者。1926年11月19日富山市に生まれる。海軍軍楽隊に入隊し、音楽の基礎とサックスを習得。'51年に「原信夫とシャープス&フラッツ」を結成。以来、NHK交響楽団との共演や美空ひばりの「真っ赤な太陽」作曲など多方面に活躍する。'67年に日本のジャズバンドで初めて出演したニューポート・ジャズ・フェスティバルをはじめ、海外での演奏や世界のトップスター達との共演も多数。紫綬褒章、勲四等旭日小綬賞など数々の賞を受賞している。
◆カウント・ベイシー(1904〜1984)COUNT BASIE 名門ビッグバンド「カウント・ベイシー楽団」のバンドリーダー兼ピアニスト。1904年8月21日ニュージャージー生まれ。'35年に自らの楽団の旗揚げをする。途中、第二次世界大戦の影響で解散を余儀なくされるが翌年には再結成され、メンバーチェンジを繰り返しながら楽団の活動はベイシー亡き後も現在まで継続。抜群のスイング感、ドライブ感のある演奏を繰り広げ、数多くのファンに支持されている。ベイシー自身は、バンドリーダーとして半世紀近くの間、楽団を率いて世界中で演奏活動を続け、その温かい人柄、個性的でレベルの高い演奏から"カウント(伯爵)"として親しまれた。'84年4月26日フロリダにて死去。
◆レコードジャケット
『3-2-1-0』
(前期展示)
原信夫が、当時ダウンビート誌の読者人気投票で、アレンジャー部門の第1位に選ばれた名アレンジャー、オリヴァー・ネルソンへ編曲を依頼し、吹き込みに招聘したアルバム。こうした試みはこれまでの日本のジャズ界には見られない画期的なもので、大きな話題を呼んだ。
原信夫とシャープス & フラッツ、オリヴァー・ネルソン
原信夫、谷口和典、加藤久鎮(テナーサックス)、前川元、鈴木孝二(アルトサックス)他
1969年9月19、20日録音
原信夫とシャープス&フラッツ『栄光のビッグ・バンド』
(前期展示)
1950〜60年代を代表する10楽団のヒット曲や定評のある曲を、新しい編曲によって原信夫とシャープス&フラッツが意欲も新たに演奏したアルバム。従来のバンドカラーを抜け出した新鮮な響きが楽しめる。
1969年12月1日、2日、1970年1月9日 日本コロムビア第一スタジオ(東京)で録音
原信夫とシャープス&フラッツ
原信夫、加藤久慎(テナー・サックス)、角居隆雄(ギター)、鈴木弘(トロンボーン)、小川俊彦(ピアノ)、福島照之(トランペット)、鈴木孝二(アルト・サックス)他
『原信夫とシャープス & フラッツ結成20周年記念リサイタル実況録音盤』
(前期展示)
1971年12月3日に新宿厚生年金会館で開催された「結成20周年記念リサイタル」の模様を録音し、LP化したもの。渡辺貞夫や日野皓正、菊池雅章といった豪華な顔ぶれをゲストに迎えて演奏された彼らの代表曲が聴ける。
原信夫とシャープス & フラッツ
原信夫、西村昭夫(テナーサックス)、渡辺貞夫(アルトサックス)、日野皓正(トランペット)、菊池雅章(ピアノ)他
1971年12月3日 新宿厚生年金会館(東京)で録音
原信夫とシャープス&フラッツ『活火山』
(後期展示)
新進アレンジャー、しかた たかしが全作品を提供。シャープ&フラッツは、作曲意図をよく理解する原信夫の指揮の下、難解なスコアを見事にこなして、スピード感のある軽快なサウンドの演奏に成功している。
原信夫とシャープス&フラッツ
原信夫(テナーサックス)、森山周三、佐波博、羽尾知也、菊池宏(トランペット、フリューゲルホーン)、西山健治(トロンボーン、ヴァルヴ・トロンボーン)他
1979年6月25日、26日、27日 東京エピキュラス・スタジオ(東京)で録音
原信夫とシャープス&フラッツ『ビッグ・バンド・ビッグ・ボス』
(後期展示)
「先輩達が残してくれたこの貴重な遺産を、私の新しい解釈で現代風なサウンドで演奏してみたい」という原信夫のアイデアによって制作されたアルバム。プロデューサーは原自身が務める。初心者からジャズ通まで楽しめる作品。
原信夫とシャープス&フラッツ
原信夫、唐木洋介(テナーサックス)、本田雅人、鈴木孝二(アルト・サックス)、森川信幸(バリトン・サックス)、谷川忠男、佐藤俊治、角田健一、村上準一郎(トロンボーン)他
1985年録音
カウント・ベイシー『カウント・ベイシー・オン・V-ディスク第2集』
(前期展示)
V-ディスクとは、第二次大戦中、米軍将兵のリクリエーション用としてアメリカ政府が1942年末から48年末まで製造した30センチSP盤のこと。この「V-ディスク・ジャズ・シリーズ」は、そのV-ディスクを15枚に整理編集し、LP化したもの。将兵慰問のために演奏された貴重な名演の数々が聴ける。
カウント・ベイシー・オーケストラ
カウント・ベイシー(ピアノ)、フレディ・グリーン(ギター)、シャドー・ウィルソン(ドラム)、ジミー・ラッシング(ボーカル)、ジョー・ニューマン(トランペット)他
1944年〜45年録音
カウント・ベイシー・オーケストラ『エイプリル・イン・パリ』
(後期展示) タイトル曲は1932年に上演されたミュージカルに挿入された古い名曲を、流麗でダイナミックなベイシー楽団のアンサンブル・ワークを最大限に発揮しうる編曲をして、ベイシー・オーケストラの代表的な人気ナンバーになった。ライブなどではエンディングを何回も繰り返す演出がとられ、聴衆を盛り上げた。
カウント・ベイシー・オーケストラ
カウント・ベイシー(ピアノ)、クインシー・ジョーンズ、ウェンデル・カレイ、ルノー・ジョーンズ、サド・ジョーンズ、ジョー・ニューマン(トランペット)他
1955年7月26日〜1956年1月5日ニューヨークで録音
カウント・ベイシー・オーケストラ『アトミック・ベイシー』
(後期展示)
'57年にレコード会社をルーレットに移籍し、第一作目として吹き込んだのがこのアルバム。名アレンジャー、ニール・ヘフティの全曲オリジナルの傑作ということで、非常な評判をとり、ベイシー楽団の名声を更に決定的にした記念すべきアルバム。
カウント・ベイシー・オーケストラ
カウント・ベイシー(ピアノ)、サド・ジョーンズ、ジョー・ニューマン、スヌーキー・ヤング、ウェンデル・カレイ(トランペット)、アル・グレイ(トロンボーン)他
1957年9月21日、10月22日ニューヨークで録音
カウント・ベイシー『カウント・ベイシー・アンド・ザ・カンサス・シティー7』
(後期展示)
ビッグバンドからのピックアップコンボという形態を久々に復活させた、1960年代の会心作。バンドの要となるソリストたちによる最高のカンサス・リズムとスインギーなソロが聴きどころで、フルートを使ったモダンなアンサンブルにも注目。
カウント・ベイシー(ピアノ、オルガン)、サド・ジョーンズ(トランペット)、フランク・ウエス(フルート)、フランク・フォスター、エリック・ディクソン(テナーサックス、フルート)他
1962年3月21日、22日録音
カウント・ベイシー・オーケストラ『ストレート・アヘッド』
(後期展示)
全曲サミー・ネスティコによるモダンかつカンサスシティジャズの伝統を生かしたアレンジがされ、その後の1970〜80年代のベイシーの方向性を決定したアルバム。息もつかせぬ超高速の曲から得意のミディアムテンポの曲まで楽しめる一枚。
カウント・ベイシー・オーケストラ
カウント・ベイシー(ピアノ、オルガン)、フレディ・グリーン(ギター)、ノーマン・キーナン(ベース)、ハロルド・ジョーンズ(ドラム)、エリック・ディクソン(テナーサックス)他
1968年9月3日、4日ハリウッドで録音

関連資料
◆書籍
『スイングジャ−ナル』1980年5月号
1980年3月に6度目の来日を果たし、全国各地で感動的なステージを展開したカウント・ベイシーが表紙に登場。写真で手にしているのは、その来日に大きく寄与した「岩手県にカウント・ベイシーを呼ぶ会」から贈られた“ベイシー・リンゴ”。
『スイングジャ−ナル』1984年6月号
1984年4月26日にアメリカフロリダ州ハリウッド市内の病院で死去したカウント・ベイシーの緊急追悼特集。
『スイングジャ−ナル』1985年6月号
カウント・ベイシー亡き後、サド・ジョーンズを新リーダーに迎えて本格的に再出発を果たすことになったカウント・ベイシー・オーケストラ。その新リーダー、サド・ジョーンズにジャズ評論家のレナード・フェザーがインタビューをした。
『スイングジャーナル』1989年9月号
「生誕85周年:ビッグ・バンド不滅の巨匠 永遠の伯爵〜カウント・ベイシーの世界」と題した、1989年8月21日に生誕85周年を迎えたカウント・ベイシーの特集。
◆写真
原信夫とシャープス&フラッツ
第15回 ネム・ジャズ・イン
1983年7月23日、24日 合歓の郷
出演者:原信夫とシャープス&フラッツ

ジャケット展示に関係するCDを揃えました。→詳しくはCLICK
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