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ジャズ講座「伝説のドクターズ・スタジオのオーディオを体感!」

弥生3月春うらら。

3月1日、暖かな日と思いきや…。
残念ながらここ毎週末の寒波襲来のおかげで、天気はあいにくの雨。
お天気のせいか、お客様の客足もいつもより不調?!と心配していると、次から次へとお客様が並んで下さり、まずは、ホッ!!

 恒例の1番に並んでいただいた方にインタビューのお願いをした所、以前にもお引き受けくださったとの事でしたので、2番・3番目に並んでくださった方にお願い。
そして、もう一組と思い、目を引いたのは、名古屋から来て下さった素敵なご夫婦。
二組の方にお願いして、そろそろ開場時間です。

 今回のジャズ講座は、「伝説のドクターズ・スタジオのオーディオを体感!」と言うタイトル通り、お客様にはフルに体感・感動していただきたいという主催者側の気持ちを伝え、前の方から順に席についていただきました。
 『う〜ん、私も前の席に座って体感してみたい!』と思いながら、最後列の端に座って、オーディオを体感です。

第一部、 講座の始まりです。

内田修なんと今日はサプライズゲストで、Dr.Jazzこと、内田修先生がお越しです!
今回内田先生より、「宮沢昭氏を語るのは、僕しかいないでしょうと」、急遽出演をご快諾いただきました。
会場大拍手の中、ニコニコスマイルで登場の内田先生。

席にはやはり焼酎が…。



宮沢氏を語るDr.Jazz

 さて、宮沢昭氏とは、内田先生が医学生時代に銀座の超高級ナイトクラブで知り合ったそうです。
その時のやり取りは…。
 これは、来て下さったお客様のみぞ知る!ということで、ここで載せるのはやめましょうか…。
(いえいえ!ぜひ内田修ジャズコレクションホームページ、「忘れられないアーティスト」を覗いてみて下さい。
宮沢氏に対する内田先生の思いがあふれています。
http://www.uchida-jazz.jp/DrJazz/artist/miyazawaakira.html

 そろそろ時間という事もあり、内田先生退場と思いきや、先生も会場も名残惜しい様子。
そんなとき突然お客様から年齢の質問が…。

 内田先生より、『78歳!人生まだまだこれから。若いミュージシャンを見つけて、チャンスを作ってあげたいと思う!!』と、意欲的な返事をいただきました。
どうか、長寿日本一の記録を更新するくらい長生きをされて、若いミュージシャンをどんどん見つけていただき、私たちジャズファンの前に紹介して欲しいと思いました。

 笑いあり、真剣なお話あり。短いけど素敵な時間をくださった内田先生、ありがとうございました。
会場内大拍手の中、ご退場です。

 さて、内田先生ご退場後は、ジャズピアニスト・佐藤允彦氏と、内田修ジャズコレクション主任専門員・山東正彦氏の、「ダブルまさひこ氏」 による進行です。

 佐藤氏が語る宮沢氏…
1959年から「実力テナーサックス宮沢」と呼ばれていた宮沢昭氏。
恰幅がとてもよくて、ヒゲがすごい人。(なんと!どのような職業の方も怖がるくらい、恰幅の良い方だったそうです。)
普段の宮沢氏はとてもシャイ。
ところが演奏している時は、とてもパワフルで、見た目と全く違う方。
そして釣り(特に渓流釣り)が大好きなため、曲やアルバムのタイトルなどにも魚の名前をよくつけていた、とのことです。
 
それでは、宮沢氏を偲びながらレコード鑑賞です。


※写真「講座1」テープを紹介する佐藤氏(左)と山東専門員
※写真「講座2」レコードを操作するBlue Wave Jazz Forum

 まず山東氏よりオーディオの説明。マランツのモデル7型プリアンプ、同じくモデル8Bパワーアンプ、エレクトロヴォイスのスピーカー「パトリシアン800」、内田修ジャズコレクションの素晴しい名器がステージに並んでいます。
かけるレコードは宮沢氏の初リーダーアルバム「山女魚(やまめ)」。
左右それぞれのスピーカーから、一つずつの楽器の音が聴こえてくるそうです。
左からサックス。右からドラム、ピアノ…。

 うん。確かに言われたように聴こえます。
それにしてもスゴいです!何十年も前のオーディオ。
こんなにスゴい音が出るなんて。改めて当時の内田先生のスゴさを感じます。

 1曲目の「山女魚」から始まり、2曲目「Rainbow Trout(にじます)」、そし本日のハイライトは、3曲目の「アルバム『マイピッコロ』リハーサル、『アフター・ザ・ストーム(あらしのあと)』」。
この曲は、今は亡き宮沢昭氏・日野元彦氏の生の声が聞こえてくる貴重なテープです。
「アフター・ザ・ストーム」は、宮沢氏・日野氏・佐藤氏各々がアイデアをぶつけ合いながら出来上がった曲だそうです。

 テープからは、和気あいあいの中にも、真剣さが伝わってきて、良い曲を作り上げていく思いが心に伝わってきました。

 そして4曲目。完成した「アフター・ザ・ストーム」を聴いたとき、その時代にタイムスリップしたようでした。とてもすばらしい曲を残した宮沢氏に拍手喝采です!

第二部 佐藤允彦氏のライブの始まりです。


※曲に合わせてジャケット画像を投影

 今日は、宮沢氏を偲んでの演奏。
1曲目、「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」で始まりです。
この曲は、宮沢氏の好きな曲で、よく演奏されていたそうです。
そして、宮沢氏は、歌ものが好きだったそうです。歌ものって?

 業界では、ジャズの曲は大きく「歌もの」と「リフもの」に分かれるそうです。

「歌もの」…
映画やミュージカルのテーマ曲など、メロディーと歌詞が同時にある曲。
曲の途中で、転調したりキーが変わることがある。
「リフもの」…
カルテット・トリオなどで最初に作ったインストルメンタル
の曲。

 宮沢氏の「歌もの」が好きな理由は、同じ調が続くのが好きではなかった、調が移っていく色合いの変化が好きだったから、だそうです。

 2曲目「香しきたそがれ」。
3曲目「ライク・サムワン・イン・ラブ」。
4曲目「マイピッコロ」と曲は流れ、ラストは「チューン・フォー・T」。
そしてアンコールでは「Rainbow Trout」、これで今回のジャズ講座は修了です。

 ジャズ講座修了後にインタビューに答えていただきました。

 
※写真名古屋からお越しの高木様ご夫妻
 
なんと、今回で4回目の高木様ご夫妻。
毎回名古屋から高速を使って来て下さっていたそうです。
でも今回は高速が使えず、下道を使って、はるばる岡崎まで来て下さり、嬉しい限りです。
また、今日は、リハーサル室ではなく、ホールだったので、驚かれていました。

 感想は?…「リハーサルのテープがとても良かったです。本日の中で一番です。また、内田先生始め、佐藤氏からもエピソードが聞けて、嬉しかったし、楽しかった。また企画してほしい。佐藤氏のピアノソロはとてもダイナミック。でももう少し、宮沢氏以外のスタンダードの曲も聴きたかった。また、ホールだから聴きごたえがあってよかった。」

毎回ホームページよりチェックして来て下さる高木様ご夫妻。
満足されて帰られる中、一つだけお願いされました。
今後も土曜日に企画してくれるとますます足が運びやすくて、嬉しいそうです。
 遠くから来て下さるジャズファンのこの声、とても大事にしたいと思いました。

 そして、お友達同士で初めてご来場くださったお二人、水谷様(藤川町)・大寺様(竜美丘)に感想をお聞きしました。

 「目をつぶって聴いていたら、目の前で演奏しているようだった。音が響いていて、また、響きが心地よくて、とても堪能できた。」
 「昨年末に初めてジャズを聴いた。そのときに岡崎がジャズで有名だと知った。今回初めて来たが、とても来てよかった。生演奏が聴けて、とても嬉しかった。またぜひ来たいと思う。」

 大寺様は、気分が落ち込んだときに行った喫茶店でジャズを聴き、気分が晴れた事からジャズに興味を持たれ、今回応募して下さったそうです。

 インタビューを通じて今後新しい方がたくさん来てくださる事が、『ジャズの街 岡崎』を盛り上げていくことに必要と、つくづく感じました。
また、今回1番に並んでいた方からも、同じ意見をいただきました。
そして、『とても貴重な方達が来て下さってよかったですね』と、暖かいお言葉をいただき、とても嬉しかったです。

 シビックセンターで行う平成19年度のジャズ事業は、今回で終了です。
インタビューに協力してくださった皆様、ありがとうございました。
 また、来年度に向けて頑張っていきたいと思います。

 そして、内田修ジャズコレクションが図書館交流プラザ「愛称:Libra(りぶら)」に移動した後も、みんなで『ジャズの街 岡崎』を盛り上げていきたいですね!!!!!
 11月1日のオープンが楽しみです!

J-mama'z  小椋 弘美