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ジャズ出前コンサート in 東海中学校


「6月6日 東海中学校部活指導」

まずは吹奏楽部演奏の『GET IT ON』を聴いてから、各パート別に分かれての指導です。

角田健一氏…

 ユーフォニウム・トロンボーン担当部員をクリニック。
 過去出前コンサート部活指導にこんな短い時間のクリニックがあったかな?と思うくらい短い、正味20分ほどの練習だったので、角田氏はポイントを押さえての指導。今回の「GET IT ON」はタンギングが大事なので、口の中での発音(シラブル)を大事にと言われ、口の中での吹き方を、自らトロンボーンを演奏しながらの指導。
 少し余った時間に、生徒からの質問に答える角田氏。息を長く続かせる為に普段角田氏は、深呼吸をたくさんしているそうです。思いっきり息を吸って、思いっきり息を吐く。早い深呼吸から始まりゆっくりとした深呼吸へと心がけて練習する事で、息が長く続く演奏ができるそうです。でも、あまり早く深呼吸をすると、過呼吸になるから気をつけてね!と、優しいアドバイスもありました。

高瀬龍一氏…

 ホルン・トランペット担当部員をクリニック。
 やはり高瀬氏も短い時間という事もあり、「歯切れの良い演奏が原則」と、ポイントを押さえての指導。
 また、人数がいる中での演奏は、一人一人が音量を出しすぎたらだめ。頑張りすぎないで、少し小さいくらいの音を出し、歯切れよく吹くと全員の音が一つになって、きれいな音になると指導していました。
 実際、高瀬氏一人のトランペットでも、頑張りすぎて吹くと音が割れてきれいに聴こえませんでした。高瀬氏自身が演奏をし教える事で、部員たちも納得し、その後の練習の成果に現れていました。
 パート別の練習の後は、全体練習の始まりです。部員たちの間にセクステットのメンバーも加わり、練習開始。もちろん指揮者は、角田健一氏。
 明日の本番に向けて練習にも熱が入ります。楽譜通りの演奏ではなく、Jazzならではのアレンジを取り入れ、最後の締めは各パート別に音を変えることになりました。演奏時間もアレンジした事で短縮され、吹奏楽部員たちが楽しそうに、歯切れよく演奏しているのがわかります。
 20分ほどの短い指導時間で演奏が変わる部員たちは、すごいと感心します。
 角田氏も同じ事を感じたようで、「東海中学の吹奏楽部員たちは素直でいい子たちばかり。伝えたい事がみんなに伝わって、音に素直に出せる所がすばらしい!!!」とほめて下さりました。
 うん!うん! まるで自分も一緒にほめてもらえたような嬉しい気分でした。明日が楽しみです…。



「6月7日 東海中学校コンサート」

 出前コンサート二日目。今日もいい天気です。
えっ? 待って? 今までにこんな天気のいい日が続いた出前コンサートはあったかな…?と、思い返してしまうくらい、いい天気です。
それもそのはずです。初めてなのです!!!
2日間晴天の出前コンサートなんて…。
角田健一セクステットのメンバーは、晴れ男揃いの様です。「晴天」なのは嬉しいですが、体育館の中が暑い! 汗が出ます。短時間で全席前の方へ移動したせい? それとも他に…? 
暑いはずです。最高気温29℃。真夏日の中で迎えた二日目なのです。

 11時。時間になり司会進行役・堺先生からの挨拶で始まったコンサート。なんとびっくりです!! 堺先生は、出前コンサート二度目の経験者の先生だったのです。司会にも熱が入る?!先生でした。

 さあ、まずは吹奏楽部の演奏、「マーチ スタウト・アンド・シンプル」からスタートです。いつもと違う空気の中、少し緊張が伝わってくる演奏。大丈夫!素敵な演奏でした。

 お待たせしました! 堺先生の呼びかけで、角田健一セクステットこと、角健バンドの登場です。メンバー全員ニコニコで登場なのに、会場は…?緊張した空気の中(ほとんどの生徒がJazz初体験!)、まずはデュークエリントンの『A列車で行こう』の始まりです。緊張していた生徒たちを心配する事もなく、演奏開始直後から手拍子が始まり、会場内の空気も和らぎます。

 一曲め終了後、角田氏よりJazzの歴史について説明して下さりました。
「120年位前にニューオリンズ中心に、黒人から生まれた音楽。でも今は、いろいろな人・国、世界中に広がっている音楽」であると…。そういえば、今ニューオリンズはどうなっているのだろう?と、思っている間に、2曲めの始まりです。同じくデュークエリントンの『スィングしなけりゃ意味ないさ』。

またまた、盛り上がります。この勢いのまま、各楽器紹介です。トランペット・フリューゲルホーン/高瀬龍一氏。テナー・ソプラノサックス・フルート/川村裕司氏。トロンボーン/角田健一氏。ドラム/小山太郎氏。ベース/古西忠哲氏。ピアノ/井上祐一氏。メンバーそれぞれが、各々の楽器の特徴を引き出したすばらしい楽器紹介でした。う〜ん、ここで上手く紹介できないのが残念です…。

 紹介後はちょっとムーディーに『星に願いを』の演奏です。ちょっと大人の雰囲気を味わえるような、素敵な演奏です。中学生諸君!あなたたちも大人の仲間入り!?できましたね。

 さてさてお待ちかねの時間がやってきました。生徒たちからのリクエスト曲。
NHK教育テレビでおなじみの『ぜんまいざむらい』の始まりです。
一瞬会場は、「えっ?!」の世界へ…。
ベースのソロから始まった『ぜんまいざむらい』は、全員「あっ!!」と言う間に曲に引き込まれてしまい、気づけば周りは手拍子、体はリズムに合わせてSwingしていました。ソプラノサックスとドラムの掛け合いや、ドラムのソロでは演奏が力強かったり…。誰もが皆、魅了された『ぜんまいざむらい』でした。

 さあ、このままの勢いにのって、角健バンド最後の曲『セントトーマス』に変わります。最高気温29℃の今日この日。今体育館の中は、何度?と思わせるくらい、熱気にあふれています。
舞台上のミュージシャンたちも暑い!暑い!

でも、さすがプロ。生徒たちの熱気に負けないくらいのテンションで演奏されています。
聴く側にも楽しさが、曲数が増すごとに伝わってきます。

 会場全体が盛り上がった今、角田氏からの呼びかけで、ドラムにあわせて手拍子の始まりです。ドラムの小山さんが強弱をつけてドラムを叩きます。
初めはみんな、簡単!簡単!・余裕!余裕!と手拍子。ところが、だんだん難しくなってきて、会場内から焦りの笑いが…。でも、さすが中学生!お見事!!
無事に手拍子で盛り上がった、『セントトーマス』でした。

 そして、角健バンドと吹奏楽部との合同演奏『GET IT ON』の始まりです。角田氏、緊張している部員たちに声をかけリラックスさせています。昨日の部活指導の成果はいかに…? 
もちろん出てます。
昨日指導された、「歯切れよく、そして、頑張りすぎず」 部員たち全員、楽しく演奏しているのが伝わってきます。
こんなに楽しく演奏している部員たちを見ていると、一緒に演奏している気分になってきます。
すばらしいですね!

 楽しい時間は、あっ!と言う間に過ぎます。アンコールは『聖者の行進』です。
角田氏が吹奏楽部員を誘っての曲の始まりです。あれ?残念!
なかなか演奏に加わる事ができません。
Jazzだからできるセッションに、なかなか部員たちの楽器の音が鳴りません。
貴重な体験勇気を出して!と思っていると、まずは、パーカッションからの参加です。
そして生徒たちの間には、トランペット・テナーサックス・トロンボーン奏者が行進して演奏しています。
会場全体が一つになって、ノリにのった出前コンサートでした。
 
最後に角田氏より素敵なメッセージをいただきました。
「音楽を愛して下さい。岡崎はJazzに力を入れている日本で数少ない街なので、誇りを持って、Jazzを愛して下さい。そして、Jazzを楽しんで下さい。Jazzを好きになってくれると嬉しいです」と。本当に素敵なメッセージをありがとうございました。


「コンサートの後に、顧問の先生・部員に感想を尋ねてみました」

●フルート/山田さん
 緊張しました。上手く練習の成果が出てたと思うし、生の演奏を聴けて良かったです。

●ホルン/三浦さん
 音楽室の練習の時は響くけど、体育館は響きが違うから不安でしたが、プロの方と一緒で安心して演奏する事ができました。もう一回一緒に演奏したいです。文化祭の時にJazzを絶対演奏したいです。

●トランペット/北河さん
 プロの人が増えただけで、部活より迫力が違ってよかったし、曲の吹き方・音の加減がよくわかった。

●チューバ/木村さん
 会場のみんなと盛り上げられて楽しかった。心が躍る感じでした。練習の成果がよく出てて、上手にできました。

●サックス/大須賀さん
 普段と吹き方が違って最初は困ったが、コツをつかんだら演奏の仕方がわかった。文化祭でJazzをもう一度演奏したいです。

●顧問/吾妻先生
 修学旅行前から教え子をみていなかったので、今日はびっくりしました。プロの方に指導され、ビートの取り方がかわっていて、音自体はすぐには変わらないけど、曲の雰囲気が変わっていた。こんなに楽しそうな部員たちは初めて見ました。毎年文化祭には3年生が試行錯誤しながらアレンジした曲を演奏してきたが、今年はJazzを経験する事ができただけに素敵な曲ができると思います。文化祭が楽しみです。
 先生ご自身もトランペットを吹かれるそうで、大学生時代にビッグバンドにてJazzを演奏されていたそうです。
 もし生徒たちがJazz部を作って下さいと言われたらとどうしますかとお訪ねしたら、なぜか「他の先生を探します」と、おっしゃっていました。
 もしかしてその先生は…? 今回お邪魔した東海中学校には出前コンサート経験二度目という先生が、あちらにも・こちらにも…。中には、吹奏楽部顧問だった先生も…。ご縁ある東海中学校?と思いました。


コンサートも終わり給食の時間です。

今回シャイなテナーサックス奏者・川村氏と、1年3組にお邪魔させていただきました。コンサートの感想を尋ねてみると、全員が「楽しかった〜」。
女子クラス代表の子は、「小学校の時に吹奏楽部だったので、また吹きたくなりました。
中学では剣道部に入部したので、高校でまた吹きたいと思います」。
なんて、う・嬉しい〜ことを…。
他にも、「Jazz部があるといいと思った人?」「はあ〜い」クラスの1/3くらいの生徒たちが手を挙げています。その中に、担任の先生もいるではありませんか!! 
吹いてみたい楽器は、もちろんテナーサックス。さすが、先生ですね! 
担任の先生もまた、出前コンサート経験二度めだそうです。
先生の感想は…?「体の中から何かがわき上がってきて、知らない間に体はリズムをとり、手拍子をしていました。楽しかったです」


ここで、全校生徒の感想文から特に多かったのは

・ Jazzは暗いイメージかと思っていました。でも今日聴いて、とても明るくて楽しい音楽だとわかりました。
・ Jazzは、演奏者も演奏を聴いている人も一緒になって楽しめる音楽。まるで自分も一緒に演奏しているようでした。
・ とても心に響いて、元気になれる音楽だと思いました。そして、あっという間の一時間。もっとたくさんのJazzを聴いてみたい。など…。

すごいですね! 素直に音楽を楽しむ事のできる東海中学校の生徒たち。
「ジャズの街 岡崎」このよき岡崎の伝統を守っていきたいと書いてくれた生徒さんもいました。
120年程前から愛され続けているJazz。この先Jazzを愛して繋げていってくれるのは、今の小・中・高校生の子たちだと思います。
今回の感動を忘れずに、この先の人生の励みになってくれたら嬉しいと思う。そして、音楽を好きになってくれると嬉しいと思った、今回の出前コンサートでした。

 そして、角健バンドのみなさま。素敵な楽しい時間をどうもありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしています。