平成18年7月22日(土)に開催された、内田修ジャズコレクション活用事業「茅葺の里ジャズライブ」を「ブルーウェーブ・ジャズフォーラム」(B.W.J.F.)の辰巳百合子が会場の声を中心にレポートします。

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長引く梅雨のうんざりするほどの雨がピタリと止んだ朝、岡崎市千万町町(ぜまんじょちょう)の「茅葺の里」では午前8時より野外特設ステージ(間口6m、奥行き4m)や受付場所を設置したり、入場証を用意したりで大忙しでした。
気掛かりだった天候は、天の神様が1日だけ与えてくれたかのような青空!作業する我々も手際よく準備が進みました。(翌日はまた雨でした。)
昼過ぎには県道わきにテントが張られ、茅葺屋敷を管理する“じさんじょの会”の皆さんによる、焼きそば、炊き込みご飯、缶ビール、ジュース等の販売準備が完了しました。
入念な音響チェックが繰り返されるステージの前の中庭に「ござ」を敷き終えた頃、ドラマーの佐野裕幸さん他ミュージシャンが到着。更には「まだ早いですか…」と本日1番目のお客さんも。豊橋市の上村貢さん(65歳)に「観客席はステージ前のござ席、建具を取り払った屋敷内、小川の向こう側に椅子席の3ヶ所があります」と案内。それじゃ…と、ござ席にどっかり腰を下ろしながら「ジャズが好きで15歳から聴いているよ。このライブはインターネットで知った。ナベサダさんが好きでねえ、彼が30歳の時から聴いている。」(もう長いんですね。今日はジャズの生演奏を堪能してください。)
バイクの相乗りでここまで来た!とおっしゃる西尾市の山田春雄さん(58歳)洋子さん(56歳)ご夫妻は「岡崎がジャズの故郷って知っていますよ。5月の竜美丘会館のケイコ・リーさんのコンサート(B.W.J.F.主催)も行きました。」
刈谷市の市川さんは「図書館においてあったチラシを見て申し込みました。8歳と4歳の子どもがいるので野外のイベントが好きです」と家族4人で仲良く椅子席に。(地元の方が視界を遮る木の枝をバッサリと刈り込んでくれたのでステージが良く見えるでしょう。夏休みのいい思い出になりますね。)
午後4時より臨時駐車場からシャトルバスも運行されて、会場内には徐々に人が増えていきました。屋敷内にも既に何十人もの人が・・・。開け放しの座敷を渡る風が爽やか、扇風機も要らない涼しさです。岡崎市桑谷町の石原道夫さん(58歳)は「コンサートはあちこち行くけど、ここでしか味わえない雰囲気がいいね。去年は雨だった。」 (今年は晴れてよかったです。)
やがてDr.Jazzこと内田修先生も到着。
B.W.J.F.の柴田代表、じさんじょの会の荻野会長の挨拶に続いて、内田修ジャズコレクションアドバイザーの山東正彦さんがジャズコレクションを紹介。
そして、午後5時より第一部のライブ開始。まずは「美空ひばりメドレー」から。よく知っている曲に思わず身を乗り出して「へえ、面白い!ジャズだとひばりちゃんもこうなるのねえ…」と隣同士で話し合う人も。続いて今岡友美さんの「アメイジング・グレイス」ふだん小首を傾げて可愛く喋る友ちゃんが情感込めて歌う様はまるで別人のよう…(ゴメン!) 西陽の差し込む会場内は1曲毎に熱気に包まれていきました。
受付を手伝って下さったJ−mama'Zの内田さんと小椋さんが「岡崎のジャズを発展させるためにはライブハウス等発表できる場所がもっと欲しい。」 じさんじょの会の荻野和夫さん(55歳)は「今回は大勢の応募があったとの事。街の人がこうして茅葺の里を訪れてくれて光栄です。」 また、屋敷内の食堂の代表、山本君子さん(65歳)は「ジャズのおかげでこの屋敷も引き立ちます。素朴な山村に心の安らぎを求めて来て下さる方が多い。これを機にまたどうぞ!」とそれぞれ話してくれました。
午後7時からの第2部はステージの前や小さな橋の上にキャンドルが灯されました。吹き抜ける風が時々炎を揺らし、会場内から「幻想的でいいわね・・。来てよかった」「競争率3倍だったなんてね・・」「私達ラッキーだったね」の話し声も。岡崎市本宿町の阿部護さん(60歳)啓子さん(58歳)ご夫妻は「ジャズは馴染みがなくて聴くのは今回が初めて。こういうイベントはまた参加したいです」 伊賀町の川口さん(58歳)は「若い頃はトロンボーンを、今はギターと歌をやっている。ここは茅葺の雰囲気がいいですね」 (ジャズは難しいけれど、聴いていると生きる活力が湧いてくる気がしますね。もっともっと楽しんでください。)
すっかり日が落ちて辺りが闇に包まれた頃、ヴォーカルの友ちゃんの熱唱もいよいよ最後の曲「イマジン」が山間にこだまして行きました。
今年は定員300人(150人×2回)のところ、800人以上の申し込みがありました。ありがとうございました。もし来年も企画されましたら、今回抽選に洩れた方も懲りずにまた申し込んでください。
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