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CHARLIE ROUSE/YEAH!


(1)チャーリー・ラウズの代表作"YEAR!"と一連のEPICレコーディング 

今度懐しいEPICレコードが1,100円シリーズで出されると言う。
コレクター達にとっては、すばらしい朗報だ。

大体1960年前後の所謂“ファンキー・ジャズ”大流行の頃は、主体がニューヨークを中心とするイースト・コーストにあったから、この種のジャズを次々に制作したのは、所謂マイナー・レーベルに属するブルーノート、プレスティッジ、リヴァーサイド(ジャズランドを含む)といった小さな会社だった。
元来これらの会社は、「ビッグネーム」といわれる大物と契約する程の資力はなかった筈だが、ニューヨークにごろごろしている黒人実力派ジャズメン達を見つけ出す目と耳の確かさを持っていた。
従って一旦これらの人達の演奏が注目され、好まれる様になると、安い契約金で矢継ぎ早にレコーディングする事が出来たのだろう。

しかし、そうした網の目から埋れてしまった人達も勿論いた筈だ。
それに目をつけたのが大会社コロンビアの一セクションであった「EPIC」レーベルで、いわば渋好みのプレイヤーを集めて地味乍ら内容のあるセッションを着実に制作して行った訳で、それが10年余を経た今日大変貴重なセッションとしてコレクター達の食指をそそり立てている結果となっている。

これに関して当時アメリカの有名な評論家レオナード・フェザーは、ダウンビート誌上で彼らしい上手な言回しで、こんな事を書いている。
「コロンビアの一部門のエピックはコンボ・ジャズの内でもあまり大した名のない連中(less-than-major Names)を取上げて吹込みをするという、厄介な仕事を背負っている唯一の大会社といってよい」(訳がまずくて下手な表現になってしまったが)。
全く、この一連のエピック・レコーディングについて的を射た言葉と思うがそれだけに、こうした作品を今日再び入手出来る我々は幸せだ。

 総括的な話はこれ位にしておいてともかくこのC.ラウズの"YEAR!"と題するLPは、このエピックのとった制作態度を見事に反映した典型的セッションであり、又、同時にラウズ自身にとっても彼の残した最高の代表的作品と言っても過言でないすばらしい内容なのだ。


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