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GALAXY/鈴木宏昌

[1] 「コルゲン・バンド」から「ザ・プレイヤーズ」へ

 以前には「ディスク・レビュー」を担当し、今でも時々ライナー・ノートを書いたりするくせに、僕はレコード業界には殆んど無関心でその事情にうとい。だから、時々レコード会社とレーベル名が区別つかなくて迷惑がられたり笑われたりしている。今度も、たまたまこのライナーを書き出す前にS.J誌('79年7月号にのる筈だ)の好企画「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」に鈴木宏昌が取りあげられるとかでその紹介文を書いたが、発売されるレコード会社名を間違えて(というより知らなくて)訂正する始末だった。

 頭から妙な書き出しと思われるかも知れないが、誤りを指摘された会社名が「CBS・ソニー」と聞いて「おや」と思ったのだ。つまり、僕の記憶ではこの会社は創立以来日本のジャズメンに対してかなり冷淡であったという印象が強かったからだ。そこで、あらためて送られて来たテープに添えられているコピイを見ると「あいミュージック」とか「イースト・ウィンド」の名前が見えるし、プロデューサーの項には、僕もよく承知している鯉沼氏や伊藤八十八、潔両君の名前が挙っている。この人達は今迄「イースト・ウィンド」や「フライング・ディスク」での内外録音で、大変立派な業績を残しているのだ。つまり、今迄あまり日本のジャズメンのレコーディングに熱心とは言えなかった「CBS・ソニー」が、伊藤八十八君(この人はフォノグラム時代「キイノート・ジャズ・シリーズ」を発掘して注目されている)を迎えたのを機会に「あいミュージック」と協力して、本格的に「ジャズ及びクロスオーバー路線(それも日本の音楽家を中心に)」を開拓しようとしているのではないかという事情が察せられてとても嬉しくなったのだ。

 そして真先に取りあげたのが「コルゲン・ハンド」というのに何よりも感心した。後でも触れると思うが、プロ・ミュージシャン仲間や音楽ファンからは暖かく迎えられている割には、評論家諸氏からは殆んど無視されて来たリーダーの鈴木宏昌や「コルゲン・バンド」を絶対売り出して見せるという意気込みと、目のつけ所に流石と唸ったのだ。無論、このLPに興味を示された貴方には余分の事柄にしても、僕はこのグループがこうした強力なバックを得てその実力通りの評価を受ける日も近いと期待しているのだ。聞く所によると既におなじみになっている「コルゲン・バンド」の名前を、「ザ・プレイヤーズ」に改める程の気構えを示しているという。その前途を祝福しよう。

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